みなべ町の土壌はとても特徴的です。

 

みなべの大部分は6000万年ほど前にできた、陸地から削り取られた泥が海に運ばれて堆積した地層、音無川層群に含まれています。

南部梅林をはじめとする梅栽培の盛んな地域の地層は、この音無川層群の中の「瓜谷累層」にあたり、黒色をした泥岩層で崩れやすいのが特徴です。

日本最大の梅の生産地であるみなべ町として、良質で収穫量も多い梅の栽培には中性質で水はけの良い土壌が適しているとされています。また、梅は生長時にカルシウムを多く吸収します。これらの梅の栽培の特徴に適しているのがみなべ町の土壌「瓜谷累層」なのです。

 

また、泥岩層の「瓜渓層」とよばれる地域から産する石として、「瓜渓石」がみなべ町の特産、また日本の名石のひとつとされている盆石です。

みなべ町立うめ振興館にも、幅120cm高さ45cm奥行き82cmの見事な瓜渓石が展示されています。

 

参考:なんでも梅学「みなべの地質と瓜谷累層」

https://minabe.net/gaku/minabe/chishitsu.html